八潮の道路陥没事故 トラック運転席に人影 70代運転手か、救出作業本格化へ

埼玉県八潮市でことし1月に発生した道路陥没事故に関し、県と関係機関は5月1日、地中の下水道管内に取り残されたトラックの運転席部分から「人らしき姿」が確認されたと発表した。

安否不明となっているのは、当時トラックを運転していたとされる70代の男性。関係者は、発見された人物がこの男性である可能性が高いとみて、2日にも救出作業を本格化させる方針だ。

■地中30メートル下流に運転席 事故から数カ月ぶりの進展

事故は1月、八潮市内の道路が突如として陥没し、通行中だったトラックが転落するというもので、運転手は以降行方不明となっていた。

県によると、トラックの運転席部分は陥没地点から約30メートル下流の下水道管内に留まっており、現在も水や汚泥が流れ込む厳しい環境にあるという。

■消防・警察が初の下水管内調査 目視で人影を確認

1日午前4時半ごろから、消防・警察など約20人が事故後初めて下水道管内に進入。流れ込む下水の量や、有毒ガスである硫化水素の濃度などを綿密に調査した。

調査中、運転席部分の中に「人らしき姿」が確認され、70代男性運転手である可能性が高まった。

■安全性を確認し、2日に救出作業開始へ

県は、下水道管内の安全性についても1日の調査で「人が立ち入っても二次災害の危険は低い」と判断。これを受け、警察・消防は2日にも救出活動を本格的に開始するとしている。

運転手の生死についてはまだ公表されていないが、数カ月ぶりに確認された手がかりに、現場では緊張感が高まっている。

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