警察官・検事をかたる詐欺で60代女性が1470万円被害「やくざがあなたの口座に400万円振り込んだ」と信じ込む【北海道・岩見沢市】

北海道岩見沢市に住む60代の女性が、警察官や検事を名乗る詐欺グループに騙され、現金1470万円をだまし取られる被害に遭いました。警察は、組織的なオレオレ詐欺事件として捜査を進めています。

事件が発生したのは2024年3月14日。女性のもとに、警視庁の警察官を名乗る男から突然電話があり、「逮捕したやくざが、あなたの口座に400万円を振り込んだと言っている」と話を持ちかけてきました。さらに、「口座に入っているお金が“きれいな金”か確認する必要がある」「すべて引き出したら連絡してほしい」と指示され、女性はその言葉を信じてしまいます。

女性はATMで複数回にわたって現金を引き出し、計1470万円を用意。すると4月中旬に、今度は検事を名乗る男から電話が入り、「現金を自宅の車庫前に置いておいてください」との指示を受けます。

女性がそのとおりにバッグに入れた現金を車庫前に置いたところ、何者かがそれを持ち去り、被害が確定しました。女性が詐欺に遭っていることに気付いたのは、道外の警察からの情報提供を受けた岩見沢署が本人に確認を取った後のことでした。

警察はこの手口について、「典型的なオレオレ詐欺」であるとし、今後の捜査で犯人の特定と逮捕を目指しています。また、以下のように注意を呼びかけています。

「警察官や検事を名乗られてもすぐに信じず、必ず相手の氏名や所属を確認し、一度電話を切った上で、自分で調べた警察署の正規番号にかけ直してほしい」

年々巧妙化する詐欺の手口。高齢者だけでなく、家族や周囲の人も日頃から注意喚起を行い、被害を未然に防ぐ対策が求められています。

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