大型連休・ゴールデンウィーク(GW)が明けると、多くの人が「仕事に戻りたくない」「やる気が出ない」と感じることがあります。
特に今年2025年は、新社会人を中心に“五月病”を訴える人が増えるのではと専門家の間で懸念されています。
目次
そもそも「五月病」とは?
五月病とは、入学・就職・異動など新しい環境に適応しようとした結果、心身がストレスで疲弊し、GW明け頃からやる気の低下や無気力感、体調不良などの症状が現れる状態を指します。
医学的な病名ではありませんが、うつ病や適応障害の前兆となるケースもあるため注意が必要です。
2025年は特に新社会人が危ない理由
今年の新社会人が特にリスクが高いとされる背景には、以下のような要因があります。
- 2024年秋以降の就活短縮と内定辞退の増加で、ミスマッチ就職が増加傾向
- リモートと対面のハイブリッド環境が増え、対人関係の構築が難しい
- 社会人生活の理想と現実のギャップが大きい
- 物価高や社会不安もストレス要因に
こんな症状があれば要注意!
- 朝起きるのがつらい、出社準備に時間がかかる
- 食欲がない、または過食になる
- 何に対してもやる気が出ない
- 趣味や好きなことにも興味が持てなくなった
- 人と会いたくない、孤独感が強まる
こうした症状が2週間以上続く場合は、心療内科の受診を検討しましょう。
新社会人が五月病を防ぐための5つの対策
- 生活リズムを整える
- 規則正しい睡眠と食事が心と体の安定を助けます。
- 悩みを一人で抱え込まない
- 友人や家族、同期などに思いを話すだけでも気持ちは楽になります。
- 小さな達成感を意識的に得る
- 「今日も出社できた」「挨拶できた」など、日常の中で自分を褒める習慣を持ちましょう。
- 適度な運動を取り入れる
- 軽いストレッチや散歩でも、気分転換には効果的です。
- 心療内科・カウンセラーの活用をためらわない
- プロの手を借りるのは“逃げ”ではなく“予防”。早めの対処が回復の鍵です。
最後に:誰もが通る「壁」だからこそ、無理は禁物
新社会人にとって、社会人生活のスタートは想像以上にエネルギーを使うもの。GWという一息つけるタイミングで心身が反動を起こすのは自然なことです。
焦らず、周囲に頼りながら、自分のペースで乗り越えていきましょう。
「頑張る」だけが正解ではありません。「立ち止まる勇気」もまた、大切な一歩です。
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