神奈川県川崎市川崎区でアルバイトの岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄の容疑で逮捕された元交際相手・白井秀征容疑者(27)の携帯電話から、岡崎さんとのやりとりが削除されていたことが8日、関係者への取材で明らかになりました。
神奈川県警は、白井容疑者が自身の事件関与を隠そうとした可能性があるとみて捜査を進めています。
消去されていたのは“岡崎さんとのやりとり”
捜査関係者によると、白井容疑者の携帯電話には、岡崎さんとやりとりした通話履歴やメッセージの一部が残されておらず、意図的に削除されたとみられています。
岡崎さんは昨年12月20日、祖母と会ったのを最後に行方が分からなくなり、その後、ストーカー被害を周囲に訴えていたことが判明しています。
県警は今年3月25日までに白井容疑者から任意で7回にわたって事情聴取を実施。こうした事情から、岡崎さんが事件に巻き込まれた経緯や背景について、慎重に裏付け捜査が行われてきました。
事件の全容解明へ “情報の消去”は何を意味するのか
現時点では、通話履歴やメッセージの削除が事件の隠ぺいを目的としたものかは明確ではありませんが、県警は白井容疑者の動機や事件の背景に迫る重要な手がかりとして、この点を重視して捜査を進めています。
今後は、スマートフォンの復元解析や、クラウド上に残された可能性のあるデータの調査など、デジタル・フォレンジックの手法を用いて真相解明が進められる見通しです。
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