2025年1月、熊本県天草市で発生した救急車の自損事故で、運転していた男性消防隊員の呼気から飲酒運転の基準値に近いアルコール分が検出されていたことがわかりました。
事故は、天草市内の県道で救急車が緊急走行中に道路脇の店舗に衝突したもので、幸いけが人はいませんでした。しかし、その後の調査で新たな問題が発覚しています。
天草広域連合消防本部によると、救急車を運転していた20代の男性隊員から、酒気帯び運転の基準値(呼気1リットルあたり0.15mg)に近い0.14mgのアルコール分が検出されました。
前夜に飲酒、当日は自己申告のみでチェック怠る
この隊員は事故の前夜に酒を飲んでおり、出勤時のアルコールチェックについては「数値は出なかった」と自ら報告。対面でのアルコールチェックは行われていなかったことも判明しました。
消防本部は5月8日に記者会見を開き、事故発生からこれまで事案を公表してこなかった理由について、「警察が当日の出勤時のアルコール数値について捜査中だったため」と説明しました。
ネット上では「信頼回復できるのか」と厳しい声も
インターネット上では、「命を預かる仕事なのに信じられない」「アルコールチェックの体制に問題がある」といった批判の声が多く寄せられています。
救急車を運転する立場の隊員による飲酒の影響が疑われる事故とあって、消防本部の対応、再発防止策が今後問われることになりそうです。
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