27日午前9時30分ごろ、東京都江戸川区東葛西の新築マンション建設現場で爆発火災が発生し、作業員や近隣住民ら10人がけがをしました。現場では重機が火に包まれ、爆風によって周辺の建物38棟に被害が出ています。警視庁と東京消防庁は、地中に埋まっていたガスボンベの破損が原因とみて調査を進めています。
爆発は突然発生し、近隣住民からは「急にドカーンと爆弾が落ちたくらいの音がした」「外を見たら窓ガラスが完全に割れていた」といった証言が相次ぎました。爆風の影響で住宅の窓や雨戸が吹き飛び、店舗ではエアコンが落下するなどの被害も確認されています。
現場では当時、重機による杭打ち作業が行われており、地中約50〜60cmの深さに埋まっていたガスボンベのようなものに接触したことで破損。漏れ出したガスが充満し、金属同士の摩擦で発生した火花が引火し爆発したとみられています。
火は約4時間後に鎮火しましたが、焼け焦げた重機や吹き飛んだ窓ガラスなどが、爆発の激しさを物語っています。
負傷した10人はすべて軽傷とされており、命に別状はありません。警視庁は工事関係者から事情を聴くとともに、事故原因の特定と安全管理の徹底について調査を進める方針です。
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