2昨年暮れに発生した、20代女性・岡崎彩咲陽さんの行方不明事件。
元交際相手の自宅から白骨化した遺体が発見され、死体遺棄事件として急展開を迎えました。岡崎さんは事件前、「殺されるかもしれない」と家族にメッセージを送っており、何度も警察に相談していたにもかかわらず、命を守ることはできませんでした。
一方で、交通違反や軽微なルール違反には、容赦なく厳罰を科す警察の姿勢に、ネット上では怒りと疑問の声が広がっています。
■ 何度も訴えていた“命の危機”に、警察は動かなかった
岡崎さんは行方不明になる1ヶ月以上前から、元交際相手による執拗な付きまといに悩まされ、家族や警察に相談を繰り返していました。
しかし、地元警察は「事件性があるかは不明」との理由で、積極的な対応を控えていたとされます。
実際に、岡崎さんの自宅の窓ガラスが割られ、鍵が開いたままの状態で発見されてもなお、重大な事件として扱われることはありませんでした。
■ ネットでは「これが交通違反なら即出動だった」と皮肉も
SNSでは、「駐車違反やシートベルトにはすぐ出てくるのに、命の相談には後手」「ストーカー被害者が何度もSOSを出してもスルーするくせに、スピード違反には鬼の形相」といったコメントが多数投稿されています。
中には「取り締まりの“成果”になる違反は熱心でも、人の命には関心がないのか」と、警察組織の姿勢に根本的な疑問を投げかける声も。
■ ストーカー殺人は“予兆のある事件”
今回の事件は、「突発的」ではなく、「何度も警告されていた命の危機」が放置された結果、最悪の形で現実となったものです。
元交際相手による暴力や監禁、家への訪問といった異常行動は、明らかに犯罪予備軍としての兆候を示していました。
それでも警察は、なぜ踏み込んだ対応ができなかったのでしょうか?
■ 問われる警察の「対応力」と「命の優先順位」
「事件が起きてからでは遅い」──それは誰もが分かっていることです。
しかし、命の危険があると分かっていながら、動かない組織に本当に国民の安全は守れるのでしょうか。
警察内部では「当時も対応していた」とのコメントもありますが、それが“結果として何もできなかった”ことの免罪符にはなりません。
■ 岡崎さんの命を無駄にしないために
今回の事件は、単なるストーカー殺人ではなく、命の危機を何度も訴えていた人が行政によって見捨てられた事件でもあります。
岡崎さんの死を繰り返さないためには、「交通違反は厳しく、命の相談は軽視」という矛盾した対応の見直しと、現場警察の判断基準の抜本的改革が必要です。
今、私たちが問うべきは、「なぜ守れなかったのか」。
そして、「同じ悲劇を、次は防げるのか」ということです。
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