福島県郡山市の認可外保育園で起きた園児への傷害事件を受け、郡山市は4月30日、保育園に対して立ち入り調査を実施しました。この事件では、保育園に勤務する58歳のパート従業員の女性が、園児に暴行を加えたとして逮捕されていましたが、検察は5月2日付でこの女性を不起訴処分としました。
■ 園児への暴行容疑で女性を逮捕
事件が発生したのは4月10日。郡山市内の認可外保育園で勤務していたパート従業員の渡辺由美子容疑者(58)が、登園直後の園児の男の子を押して転倒させた上、顔を平手で叩いてケガをさせた疑いが持たれていました。
園内の防犯カメラには、渡辺容疑者が園児に暴行を加える様子が映っていたということで、警察は4月24日に渡辺容疑者を逮捕。当初は容疑の一部を否認していたものの、後に全面的に認めたとされています。
■ 保育環境の確認のため立ち入り調査
この事件を受けて、郡山市は4月30日、事件が発生した保育園に立ち入り調査を実施。調査は、日常的な保育環境や職員による不適切な対応がなかったかを確認する目的で行われました。
郡山市保育課の宗像秀樹課長は、「必要に応じて、調査結果を踏まえたうえで指導などを行っていく」とコメント。保護者の不安払拭に向けて、対応を進めていく考えを示しました。
■ 検察は不起訴処分 理由は非公表
一方で、福島地検郡山支部は5月2日、渡辺容疑者について不起訴処分としたことを発表しました。不起訴の理由については公表されていません。
なお、事件の詳細な経緯や園側の対応については、現在も警察が調査を続けています。
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