埼玉県三郷市で発生した小学生へのひき逃げ事件について、警察が逃走に使用されたとみられるSUV車両を現場近くで発見したことが捜査関係者への取材で分かりました。
しかし、運転していたとみられる男性2人の所在はいまだ不明で、警察は引き続き行方を追っています。
◆ 下校中の児童の列に車が突っ込む
事件が発生したのは2025年5月14日午後4時ごろ。
三郷市中央の市道を下校中だった小学生およそ10人の列に、背後から1台の車が突っ込みました。
この事故により、11歳の男子児童4人が負傷。うち1人は右足の甲の剥離骨折で重傷、他3人は足や腕に軽傷を負いました。
◆ ドライブレコーダーに「2人の男」が映る
事故直後、現場を通りかかった一般車両のドライブレコーダー映像には、道路脇に停車していたSUVのような車両から、男性2人が降車する様子が記録されていました。
彼らは児童らに声をかけるような様子もあり、その場には数人の女性の姿も確認されています。
しかし、2人の男はしきりに周囲を確認した後、再び車に乗り込み、そのまま現場から走り去ったということです。
◆ 逃走車両は発見されるも、運転手は不明
警察はひき逃げ事件として捜査を進めており、15日になって現場近くで逃走に使用されたとみられる車両を発見。
車種はSUVタイプと見られていますが、車内に男性2人の姿はなく、現在も警察が行方を追っている状況です。
◆ 残された多くの疑問
本件では、以下の点がいまだ不明であり、捜査の焦点となっています。
- なぜ児童の列に突っ込んだのか(スピード、脇見、飲酒の可能性など)
- 男性2人が現場を離れた理由(事故後の逃走は悪質なひき逃げと見なされる)
- 同乗していた可能性のある**他の人物(女性含む)**の関与の有無
事件の重大性からも、顔写真の公開や公開捜査に切り替わる可能性も指摘されています。
◆ ネット上では怒りと不安の声
SNSでは「小学生相手に逃げるとか最低すぎる」「事故後に一度降りたのに逃げたのが悪質」といった非難の声が多数上がっています。
また、保護者からは「通学路の安全対策を見直してほしい」「再発防止のためにも徹底した捜査を」という声も寄せられています。
◆ 今後の見通し
警察は車両の状況やドライブレコーダー映像、現場周辺の監視カメラ映像などから、運転していた人物の特定と逮捕に全力を挙げているとしています。
子どもたちの安全を脅かす悪質なひき逃げ。再発防止のためにも、一刻も早い事実の解明と加害者の確保が求められます。
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