最近、TikTokライブでとある「奇妙なバトル形式の配信」が急増しています。
それが──
「ヤラセ喧嘩×投げ銭バトル」。
表向きはライブ配信者同士のガチバトルに見せかけて、
その実態は「リスナーを煽って投げ銭を促す」巧妙な金稼ぎスキームなんです。
▷ どんな配信?
実際のやりとりはこんな感じです:
- 「お前のリスナー、金ないやんw」
- 「そっちのチーム、誰もギフト投げてないぞ!」
- 「俺らの勝ちやな? 課金力でわかるよな?」
……といった具合に、配信者同士が煽り合い、リスナーの対抗心を煽るスタイル。
これに乗せられた視聴者が「負けたくない」とばかりにギフトを投げまくり、バトル終了後にはまた別のバトルへ──。
要は、「対抗心と羞恥心を利用して金を落とさせるビジネスモデル」になっています。
▷ これ、ガチの喧嘩じゃないの?
ほとんどの場合、**台本アリの“ヤラセ”**です。
喧嘩しているように見せかけて、裏では繋がっているケースがほとんど。
バトル後には「またバトろうな!笑」なんて笑い合う様子も。
これ、冷静に見れば「視聴者を煽って財布を開かせる構図」にしか見えません。
▷ なぜこんな手法が流行っているのか?
- 「煽ると課金率が爆上がりする」
- 「喧嘩×バトル=炎上=バズる」
- 「TikTokの収益化が弱い分、投げ銭が命綱」
という背景から、**再生数・収益どちらも稼ぎやすい構造になってしまっています。
▷ 問題点は?
心理操作で金を出させるのは倫理的にアウト
羞恥・怒り・対抗心といったネガティブな感情を利用して課金を誘導するのは、明確な問題があります。
若年層への悪影響
視聴者の中には学生や社会人なりたての人も多く、金銭感覚を崩してしまう恐れも。
「推しを勝たせたい」という気持ちがエスカレートし、生活を圧迫する課金に発展するケースもあるとか。
TikTok全体の品位が下がる
こうした炎上型の課金配信が増えると、本当に価値ある配信が埋もれてしまうという弊害もあります。
▷ TikTok運営はどうするべき?
TikTokの利用規約では、ヘイトスピーチや搾取的行為は禁止されています。
が、現場レベルでは対応が追いついておらず、「見せかけのバトル」が放置されているのが実情。
本来であれば、ガイドライン違反での警告やBAN対象になる可能性も十分ある内容です。
▷ まとめ:「楽しい喧嘩」に見せかけた、冷酷なマネーゲーム
もしあなたがこの手の配信を見かけたら、少し距離を置いて考えてみてください。
- 本当に応援したいから投げるのか?
- それとも、煽られて悔しくて投げているのか?
「エンタメ」の皮をかぶった“心理的搾取”が、静かに広がっています。
その手口、見抜ける目を持ちたいですね。
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