2025年1月に発生した埼玉県八潮市の道路陥没事故で、トラックごと転落し行方不明となっていた男性運転手が死亡したことを受け、勤務先と遺族が2日、連名でコメントを発表しました。
コメントでは、事故の無念さとともに、故人の人柄や家族への深い愛情が語られています。
「涙が止まりませんでした」勤務先代表が胸中を告白
事故で命を落とした男性は、20年以上勤務していたベテランのトラックドライバーでした。
会社代表は、「おっちょこちょいなところも含めて憎めない人柄。ムードメーカーであり、余人をもって代えがたい人物でした」と述べました。
また、事故発生後の救助活動に尽力した関係者や、排水自粛に協力した地域住民に対して「心より感謝申し上げます。報道を通じてご協力の様子を目にし、涙が止まりませんでした」と語り、感謝の意を表しました。
「父は恐怖や苦痛と戦っていたと思う」遺族が語った深い悲しみ
遺族もまたコメントを発表し、「体が大きくて頼れる父。少し頑固でも、誰よりも優しい人でした」と、かけがえのない存在を失った悲しみを綴りました。
「心の強い人だったので、恐怖や苦痛と戦いながら、最後まで生きて帰りたいと思っていたはずです。それを想うと体が震え、胸が締め付けられます」
孫やひ孫の成長を楽しみにしていたという父の姿を思い返し、遺族は「未だに現実を受け止められません。まだまだ時間が必要です」としています。
「二度と同じ思いをしたくない」事故の再発防止を強く願う
勤務先と遺族は、「このような悲惨な事故が再び起きることのないよう、原因究明と再発防止に尽力してほしい」と訴えました。
一方で、報道機関に対しては「会社名や個人名を特定するような報道により、さらなる心の傷が生まれている」として、今後一切の取材・報道を控えるよう強く求めています。
まとめ
今回の事故は、突如として日常を奪う重大事故となりました。
勤務先と家族の言葉からは、亡くなった男性がどれほど多くの人に愛され、信頼されていたかが伝わってきます。
今後は、二度と同じような事故を繰り返さないためにも、徹底した原因究明と安全対策が求められます。
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