奈良県奈良市の倉庫から大量の玄米を盗んだとして、県警奈良署は5月1日、同市在住の無職の男(30)を建造物侵入および窃盗の疑いで逮捕した。調べに対し、男は容疑を認め「売って生活費に充てた」と供述している。
事件が起きたのは、昨年9月から今年2月にかけてのこと。男は農産物の販売・加工を手がける一般社団法人が管理する倉庫に複数回侵入し、30kg入りの玄米132袋(合計約1.2トン)を盗んだ疑いが持たれている。被害総額はおよそ256万円にのぼる。
警察によれば、男は当時、派遣社員としてこの法人に勤務していたという。立場を利用して倉庫に出入りし、シャッターの穴から複数回にわたって玄米を持ち出していたとみられている。
警察は余罪の有無も含めて捜査を続けている。