小学生の必需品「ランドセル」――でも価格が高すぎない?
子どもの小学校入学準備で避けて通れないのが「ランドセル選び」。
しかし、いざ店舗やネットで価格を見ると驚く人も多いのではないでしょうか。
「なんで6万円もするの!?」
「昔はもっと安かったはず…」
実は、ランドセルが高額になるのには明確な理由があります。本記事では、その背景と価格の内訳について分かりやすく解説します。
理由①:素材にこだわっている
ランドセルは人工皮革(クラリーノなど)や本革など、耐久性の高い素材で作られています。
- クラリーノ:軽くて水に強い。人工皮革でも高品質。
- 牛革/コードバン(馬のお尻の革):重いが頑丈で高級感あり。
これらの素材は長く使っても劣化しにくく、6年間の使用に耐えるため、どうしても高価になります。
理由②:6年間使える丈夫な構造
ランドセルはただの「バッグ」ではありません。
子どもが毎日使っても壊れないように、以下のような設計がなされています。
- 型崩れしにくい「立体構造」
- 背負いやすい「肩ベルトのクッション性」
- 背中のムレを防ぐ「通気性の良い素材」
これらはすべて、製造コストに直結する要素です。
理由③:日本の職人による手作業
ランドセルは日本国内で手作業によって作られていることが多く、その分人件費が高くなります。中には200を超える工程があり、熟練の技が求められるものも。
「Made in Japan」の品質への信頼感が価格にも反映されています。
理由④:機能性・デザイン性の進化
昔に比べて、今のランドセルは進化しています。
- A4フラットファイルが入る広さ
- 反射材や防犯ブザー用フック
- 色やデザインの豊富さ
こうした多機能・多様化も、価格が上がる一因です。
理由⑤:ブランド力・宣伝費
一部の高級ブランドランドセルは、ネームバリューで価格が上がっているケースもあります。
CMやパンフレットなど広告費も上乗せされていることがあり、ブランド志向の家庭をターゲットにした価格帯となっています。
じゃあ、安いランドセルはダメなの?
決してそんなことはありません。
最近では2〜3万円台のリーズナブルなランドセルでも品質が良く、6年間問題なく使える商品も増えています。量販店やネット限定商品など、選択肢は広がっています。
まとめ|ランドセルの値段=6年分の安心?
ランドセルが高額な理由をまとめると…
✅ 素材が高品質
✅ 耐久性が求められる
✅ 日本製の手作業
✅ 多機能・デザイン性
✅ ブランドや広告費
とはいえ、必ずしも「高い=良い」とは限らず、子どもに合ったランドセルを選ぶことが一番大事です。
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